猫と人との関係は、古代エジプトに始まる。

5000年前の古代エジプト。


当時、野生のリビアヤマネコが穀物倉庫に繁殖するネズミを捕食するために住みついたのが猫の家畜化の始まりだと言われています。
大切な穀物をネズミから守ってくれるヤマネコは、人間にとってはありがたい存在だったのです。

リビアヤマネコは現在もアフリカ大陸やアラビア半島に住んでいる野生動物です。
リビアヤマネコの身体の大きさは、現代の猫とほぼ同じくらいなので、人間の側においても特に怖れることはなかったからです。
そうして、猫と人間との歴史が始まったと言われています。

長い共存生活の中で、家畜化されたリビアヤマネコの姿形もどんどん変化していきます。
リビアヤマネコはアビシニアンに似た姿をしていますが、家畜化された猫たちの毛並みは縞模様だったりプチだったりと変化していきました。

古代エジプトでは、ネコは『太陽神ラー』の化身として、また『受胎と豊穣の女神バステト』として崇められていました。
古代エジプト人は、ネコを神の象徴とし、大切にしていました。国外への持ち出しも禁止していました。

紀元前後ごろから、貿易商人たちの手によって猫は世界中に広がることになります。
船で旅する商人たちにとって、猫は積荷を荒らそうとするネズミを退治してくれるなくてはならない家畜だったのです。
法を犯してまで持ち出したのは、長い航海の旅で積荷をネズミの被害から守るのは商人たちにとって死活問題だったと想像に難くありませんね。

運ばれていったネコはヨーロッパヤマネコジャングルキャットと交配しさらに姿を変えていったと考えられます。
運ばれた土地や風土・気候によってもその形も性質も変化したのでしょう。

そう考えると、面白いですね。
寒い土地に運ばれたネコは寒さに強い猫だけが生き残り、長い年月をかけて長毛になり、大きな体になったり。
また、暑い国へと運ばれたネコは、短毛でスリムな体になったり、と。

日本には仏教伝来と共に、仏典と一緒に大陸から船で運ばれてきました。
もちろん、『仏典』をネズミの被害から守るためにです。

こうして、古代エジプトから始まり、ネコは世界中に広がることになります。
長い年月をかけて。

ネズミ退治を期待され、その土地その土地に順応して形態も変化していったのです。
それらが、現在の品種の原型となっているのです。

様々な品種改良によって、現在は40種ほどの猫の種類がいます。

今では、愛猫に『ネズミを退治してくれる』ことを期待する飼い主は、ほとんどいないのではないでしょうか?

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